誰だ超常現象ないって言った奴は!
でもアレだ、つくづくキングさんはこういうじっとりした恐怖を書かせると巧いと思う。ミステリとしては椅子からずり落ちそうなオチだし、最後の対決もあっさりしたもの*1だけど、嫌な焦燥感を全編に渡ってバーチャル体験できました。例えて言うなら、物理の期末テストがある日に筆箱を忘れてバスに乗ったような。
とりあえず、妹に「ベルファストの教会の裏!! ベルファストの教会の裏で!!」と言って勧めようと思う。
*1:最近の作品に比べるとという話。丁度今頃のと足して2で割ったらベストバランスかも知れん。というか、道路ウイルス(ISBN:4102193367)と骨の袋(ISBN:4102193316)を足して2で割ったような話だと思った。共通点は作家。