忘れられた日本人 (岩波文庫)読んでしまった

 宮本氏の言うところの家長制度的なアレは広島では何処に? という長年の(と言うほどでもないけども)疑問が解決しましたヨ。原爆で広島城や父方の祖父の家の墓と一緒に焼けてしまった訳でも、移民と一緒にキャンプケネディで干からびた訳でも、大和と一緒に沈んだ訳でも、もちろんファスト風土化の波に飲まれた訳でもなく*1、そもそも血縁より世代に依った社会構成なんですな。
 正月にその父方の実家に帰った際、祖父が老人養護施設について憤っておりました。最近のは施設で葬式を済ませて火葬までするらしいです。知らないけど。曰く、「老人会や町内会の立場はどうなるのか」とのこと。
 祖父はかつて、断崖絶壁の上に建った要匠のリフォームな家に住んでいました。現在の団地に移ってきたのは、私が物心ついてからの話です。正直、うちの近辺と大差ないような、ファスト風土感丸出しの住宅地という印象しかありません。しかしこんな所に老人寄合イズムが!! しかも他ではなく身内!! そういえばよく老人会の話をしてたような。正月から何となく景気がいいようなそうでもないような感じがしましたヨ。