まず、夏の葬列お気に入り(推定)の「女は腕力が無いから労働者として駄目」論を読んで、うわあと思った理由を言語化してみる
まず昔英語の教科書で見た女性自動車工のインタビューを思い出す。「女性の腕力じゃきつくないですか?」との問いかけに対し、「そのために道具があるんですが何か問題でも?」。
労働者は腕力が無きゃ駄目という命題は、労働者のやりやすさの為に払う金は余計という思想に裏づけされている*1。機械にやらせれば安全快適な仕事も、初期投資ハードルであれ単純労働＜メンテナンス工であれとにかく金が掛かるから嫌。労災? 何それ食えるの? そりゃ確かに金が無くてプレス機に安全装置付けてない工場もあるだろうが、それは金があるのに付けない経営者を肯定しないな。第一、工場がつぶれてもすぐ手足無くなったり胴体千切れたりしない。奴らは君の命より自分のはした金が大事なのである。似非フェミ叩いてる場合か。立ち上がれ万国の労働者よ。
で、同じメソッドを上の話に適用してみるヨ
女が国を背負った子産みマシーンなら、さしずめ男は24時間勤務のメンテナンス工か。たまの休日にもトラブルを知らせるメールで叩き起こされる。低い賃金、不快な職場、いつも不機嫌な機械たち。もっと楽で楽しい個性溢れる仕事がしたいと思い、実際そのような仕事に就いている同輩の噂を耳にするが、「(格差社会っぽい自己責任系の科白を入れてネ!)」の一言で常に希望は握りつぶされる。
恋愛市場からは降りられません。お母さんが働けない分、お父さんは身を粉にして働かねばなりません。自由経済を支える為に生まれてきたのですから、消費から降りることは許されません。女に奢りたくない? お前は何を言っているんだ。
自己複製する機械なんだから自己メンテナンスぐらい出来るだろうと考えると、もっと恐ろしいことに。不可欠だけどそれだけじゃ産まれないので超無価値、つまりオイルとか燃料とか、消耗部品とか? 労働者は山にでも逃げて自給自足で生活出来るけども、低品質と判断されたオイルは…
