耳をすませばで鬱になる心性が分からぬ

 ああーあの未来に向かって青春まっしぐら!! って所ねー特にヲタには多いんじゃね? って思ってたら、どうも(全員が)そうではないらしい。そんなん言ってたら君ら、恋愛物全部観られなくね? まあ惨事は既に見てねーという人が大多数なのかもしれんね。
 個人的にジブリ作品で鬱になるというか、これは非モテ非コミュ的にああーと思ったのは、平成狸合戦ぽんぽこをリアルタイムで観に行った時*1。人里で暮らす変化だぬきの様子を見せた場面。果たして狸は人間と結婚したり、深い人間関係を築いたりできるのか? 正吉は妻のキヌと一緒だけど、狸の夫婦の間に生まれた子供は当然狸で、彼らには将来両親亡き後どんな人生(狸生)が待っているのか? 狸のコミュニティは離散してしまったので運が良くないと一生独身、一生秘密を抱えて、変化で体力を削りながら、人間たちとの表面的な友達づきあいだけで過ごすか?
 映画のラストでは変化能力のない狸たちと再会しているけど、あの映画としてきれいな終わり方という以上の意味は無い。最後の問いかけが違う意味で刺さった。

*1:当時は非コミュ非モテ等のタームは無かったけども