子供は自分が何に属しているか、親が何を是としているかを厳しく見極めて内面化していると思う

 ので、実際女性は男性より依存的という傾向があったとして、それは自立する女はらしくないとか、男は女に対してイニシアチブを取るべきだとかといった価値観を内面化してきた結果ではないかしら。それこそ物心つかないころから。
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 例を挙げますと、昔幼稚園の年中ぐらいの頃、ピアノ教室が近辺で流行っていたときの事を覚えています。発表会に向けて衣装合わせをすることになったのですが、同じ教室に1人だけ男子がいました。で、何を考えたか、先生か保護者か忘れたけども、新たに男児用の衣装を用意しなかったのでした。女子用の白いタイツと、ジャンパーかツーピースか忘れたけど、ともかくスカートを着る事になって嫌だと泣き叫ぶ男子。上か下か忘れたけど私と1〜2歳しか違わないんだから親以外分かりゃしねえよ、それに足元はオルガンに隠れて見えないんだから誰も気付かねえよと思ったのを覚えています。
 彼にとって、衣装合わせで保護者やピアノ教師の前で泣き叫び、他の児童の前で醜態を晒すことより、ほんの一瞬舞台の上でスカート姿を晒すことの方が重大事だったのでしょう。それはなぜかと言われれば、女子のようにスカートを穿くのが嫌だったから、その姿を知り合いに見咎められ、後々その話を蒸し返される可能性を僅かでも滅却したかったのではないでしょうか。実際は私が知らないだけで目のいい知り合いが大勢見にきてくれて、しかもしょっちゅう人の服装やジェンダー逸脱的な状況にケチを付ける奴らだったりしたのかもしれませんけども。