グーグルグーグルグーグルと3回唱えると海の向こうからグーグル様がフラットな組織をもたらしに来てくれます。それまでこの工場はサバイブ出来ないかもしれませんが。

 以前、時給1200円ぐらいのお仕事にヘコヘコ応募しに行ったら「プログラミングだけじゃなくて工場の何たらが分かる人がいいです><」的なことを言われた。愚痴なのか断りの文句なのかは解釈が分かれるところだが、どっちにせよまた2つの突っ込み所がある。

  1. 貴重な人材をデータ入力並みの給与で買い叩こうとしている
  2. プログラミングがそんなショボい技能なら、工場のなんちゃらが分かる人にプログラミングを勉強させればいいのに!!

 2は、要は人材・組織のヒエラルキーに矛盾した案件だということ。むしろ、ヒエラルキーの方がプログラマに要求する能力に対して矛盾しているというと受けがいいか。もちろん、さくっとプログラミングを身に付けてしまう工場ほげの管理責任者もいるんだろうけど、そうでなかっただけで首を切ったりプロジェクトを凍結したりする訳にもいかない。
 1についてはどうだろう。キーパンチャーが不当に高いのか、プログラマが不当に安いのか。まあ結論は1年程前に既に出ているんだけども。商品のお値段が労働のお値段なので、マニュファクチャ以降の熟練工は報われない傾向にある。マッチョでもウィンプでも、同じ企業経由で同じプロジェクトに同じポジションで割り振られれば平等に1200円*1
 しかも、この給与レベルはさらに恐ろしい事実を示唆している。それは、社内のやんごとなき方々はプログラミングをデータ入力並みの未熟練工向け作業だと思っているということ。つまりは分業化・自動化の徹底した仕事としてみなしているということになる。違うよ、全然違うよ。

*1:もちろん大半の求人には「給与は経験を考慮します」といううれしい文句が踊っているが、そんなの関係ねえ。