ちなみに上エントリの世間的っていうのは一部芸術界の話ですヨ、と。あんまり誤解する人もいないと思うけど一応
で、上のエントリを踏まえた話。一昨日みたいな話を書いていて、忘れられた日本人 (岩波文庫)の一節を思い出した。
(前略)それには女の生き方もかわって来たのであろう。やはり早乙女話の一つに、
「この頃は面白い女*1も少うなったのう……」
「ほんに、もとには面白い女が多かった。男をかもうたり、冗談言うたり……ああ言う事が今はなくなった」
「そう言えば観音様(隣村にいた女)はおもしろい女じゃった」
「ありゃ、どうして観音様って言うんじゃろうか」
「あんたそれを知らんので」
「知らんよ……。観音様でもまつってあったんじゃろうか」
「何が仏様をまつるようなもんじゃろうか。一人身で生涯通したような女じゃけえ、神様も仏様もいらだった」
「なして観音様ったんじゃろうか」
「観音様ってあれの事よ」
「あれって?」
「あんたも持っちょろうが!」
「いやど、そうの……」
「あれでもう三十すぎのころじゃったろうか。観音様が腰巻一つでつくのうじょって(うずくまって)いたんといの。昔の事じゃけのう、ズロースはしておらんし、モンペもはいておらんから、自分は腰巻していると思うても、つくなめば前から丸見えじゃろうが……」
「いやど、そがいな話の……」
「そうよ、それを近所の若い者が、前へまたつくなんで、話しながら、チラチラ下を見るげな。「あんたどこを見ちょるんの」って観音様が例の調子でどなりつけたら、若いのが「観音様が開帳しているで、拝ましてもろうちょるのよ」って言ったげな。そしたら「観音様がそがいに拝みたいなら、サァ拝みんされ」って前をまくって男の鼻さきへつきつけたげな。男にとって何ぼええもんでも鼻の先へつきつけられたら弱ってのう、とんでにげたんといの。それからあんた、観音様って言うようになったんといの。それからあんた、若い者でも遊びにでも行こうものなら「あんた観音様が拝みたいか」って追いかえしたげな」
何というか、男女両方に対して攻撃的な下ネタである。男の性衝動と、女の計算の両方を笑うようなアレ。
下ネタが全く駄目かと言われれば、自分は多分客観的に見てそうじゃない方に入るんじゃないかと思う。で、id:torly:20070116#1168946755のリンク先にあるように、AS女性が一般的に下ネタ苦手なら俺多分ASじゃないや!! わ ぁ い! って思ってたら脳裏に思い浮かんだのが上のエピソード。何かがオワタ\(^o^)/
そしてさらにid:fuuuuuuun:20070118:1169100389で追い討ちをかけられた。シンダヨ\(^o^)/マニアワナカッタ
*1:おなごとルビが振られている