- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: 文庫
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洋服が垢や土に汚れているとほんとうに汚い印象を受けるが、民族衣装が汚れていても不思議と不潔感がない。理由ははっきりしないが、「場」にふさわしい、ふさわしくないということなのか。衣服を通じて民族の誇りのようなものが伝わってくるということなのかもしれない。
アヘン王国潜入記 第二章 手探りの辺境行 もっと辺鄙な村に行きたい 夜目には美しい村が… P.81
自分の場合は民族衣装じゃなくて普通のカジュアル服なんだけど、似たようなことを考えたことがある。体育会系・社会人的リア充感というか。今あるジーンズは割とどんなタイプでも汚れてて許される方だな(カラー以外。Gジャンは不可)と思ったり、まあそれは90年代半ばのヴィンテージブームからの流れを汲んだ質感が肝だから当たり前かと思ったり。
そういうことを考えたら、必然的に最初はどういう売り方をされていたかとか、昔の人は汚れる時にどういう格好をしていたか、汚れた服・着古した服をどう扱っていたか、繊維や新品の布・服をどう調達していたかという方向に行くので、民族衣装関係ないというのはないんだけど。