阿部さん…

2007年07月24日 akogina オトコが遺伝的に脆弱なのはなんでだっけ?

はてなブックマーク - 2007-07-24 - 食品安全情報blog

 それ丁度アダムの呪い (ヴィレッジブックス)

 かつての幸せな結婚生活を思い出すのか、X染色体とY染色体はいまだに抱擁を交わす。細胞が分裂するとき、先端をほんの軽く絡ませるだけだとしても。しかし、このはかない接触の合間、Y染色体の残りの部分は組み換えの甘い汁を吸わせてもらえない。それを阻んでいるのは、Y染色体が維持する、まさに“性”というシステムそのものだ。
 組み換えの機会を奪われた染色体は、すぐに衰えはじめる。突然変異によるダメージを修復できなくなるからだ。組み換えには癒やしの効果がある。“最後の抱擁”をしているあいだ、ダメージを受けた遺伝子は、ダメージを受けていない染色体にふくまれる健全なパートナーによって修復される。そのあと精子、あるいは卵子へと、べつべつの道へ進む。
(中略)
 さらに悪いのは、Y染色体が、ほかの染色体よりはるか頻繁に、突然変異に襲われているという点だ。なぜそういうことになるのかといえば、Y染色体が、男性の細胞のなかで生涯を送らなければならないからである。それだけでは足りないとばかりに、次世代に送り届けるY染色体をふくむ細胞は、ヒトの精巣内にある。突然変異が起きるのは、細胞が分裂するにあたり、DNAがコピーされるときだ。だから単純な数学的論理により、細胞分裂が起きれば起きるほど、そのDNAに突然変異が起きる確率が高いということになる。そして精巣内の細胞は、いっときも分裂をやめようとしない。

アダムの呪い 第二五章 呪いを解き放つ PP.396-397

 でも逆に、進化も突然変異でもたらされてるんだから、ヒトの精子チンパンジーよりボロボロなのは道理というか、肥大した脳を支える二足歩行→直立の為の筋力増大→頭蓋骨の容積増加→脳の血管の高性能化という流れがポンポン起きて結構短期間で現在の水準に至ったのは、きっとこの厳しい精子環境のおかげじゃね? ハムスター並み大いに結構。コップの中の嵐ならぬ袋の中の進化。
 パワステが普及しても車の運転は男の仕事みたいなイメージがあるのも、暑い地域でも股間は何かで隠すのもこのせい。温度を上げて生産環境をギリギリ悪くしておいて、遺伝子が傷ついた精子を大量に作らせたんだぜきっと。金玉を保温することが人類にかつて進歩をもたらしたのです。そ、そうか、無意味に毛が股間に残ってるのもこのためだったんだ!
 他の霊長類に比べてあんまり睾丸が大きくないのもきっとこの名残り。いつも潤沢に用意しておくためにはスクラップ&ビルドのサイクルを早めるしかない。多分多くの社会で男性に過酷な労働が課されてるのも、エロい人が下々の労働環境をまじめに改善しないのもすぐ戦争をしたがるのもこのせい。そしていい時代になるとホラーや絶叫マシンが流行るのもきっとこのせい。わざわざカップル呼び込んだりしてな。世界一豊かなアメリカ人がやたら色んな化学物質にアディクトしてるのも妙にスポーツ好きなのもこのせい。ストレスとかフリーラジカルとか何とかで精子を程よく傷つけたいんだよ!!
ω ωω <ナンダッテー!!!
[無駄にポジティブシンキング][まあ他人(他袋)事ですから]