割れ窓理論といえばジュリアーニ元市長ですが

 別に彼は家屋の補修に関する条例を出してはいない。と思う。高々落書き取り締まり。
 当日記の読者にいきなり何でも鵜呑みにする人はいないと思うけど、念のためウィキペさんで調べてみたよ! 決してうろおぼえで書いて後で気付いてアチャーとなったからじゃないよ!
ルドルフ・ジュリアーニ - Wikipedia

ニューヨークのルドルフ・ジュリアーニ市長(当時)は割れ窓理論の立場からかねてから落書きに反対し、悪名高い地下鉄の落書きを消し去った。1995年には落書きと戦う「アンチ・グラフィティ・タスクフォース」を結成し、過去最大級の落書き反対キャンペーンを開始した。また同年、18歳以下の青少年にエアロゾール・スプレーを売ることを禁止したニューヨーク市条例を施行させた。

落書き - Wikipedia

彼の政策は「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策と名付けられている。具体的には、警察に予算を重点配分し、警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化した他、

  • 落書き、未成年者の喫煙、無賃乗車、万引き、花火、爆竹、騒音、違法駐車など軽犯罪の徹底的な取り締まり
  • ジェイウォーク(歩行者の交通違反)やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化
  • 路上屋台、ポルノショップの締め出し
  • ホームレスを路上から排除し、保護施設に収容して労働を強制する

などの施策を行った。

割れ窓理論 - Wikipedia

 上記引用の通り。もちろんただWikipedia内で記述を見つけられなかっただけで、ニューヨークでは家屋を壊れたまま放置しておいたり玄関に鍵を設置しなかったりすると違法であったかもしれず、またそれらがゼロ・トレランス方針下では取締りの対象だったりしたかもしれない。
 余談までに家屋の状態に関する法整備といえば世界遺産だけど、以前NHKでちらっと見たカトマンズか何処かの話が凄かった。外国人観光客に入街チケットを買わせて費用捻出はOK! と思いきや、今度は事務手続きや検査の遅延でえらいことに。倒壊の恐れがある家屋が放置されたり、許可を待てずに勝手に工事したりと滅茶苦茶になっていた。ニューヨークで街を綺麗にといったら取り壊し→建て直しとなるのだろうけど、建物をほころびなく保つルールを高い基準で明文化しない理由として考えてもいいと思う。
 あと、割れ窓理論への反論の項が興味深い。まさしく窓を割りにくい空気は窓を割りにくい空気以上の何者でもないという話になっている。