具体的には、主人公に非モテか所謂メンヘラを据えずに居られないというか。アメリカの場合(日本人と違った生々しさで)メンヘラネタがフィクションに膾炙していることを考えると、非モテ主人公こそキングの十八番であり、ベストセラー作家の由縁であると言えるかもしれない。
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でもこの浮き台(スケルトン・クルー〈3〉ミルクマン (扶桑社ミステリー)収録)は実際いい非モテ文学だと思う。グロい+クトゥルーネタである(多分)+男性向け雑誌が初出なので*1地味にセックス描写ありというハードルはあるものの、非モテ心理を理解したい人にはうってつけの作品ではないだろうか。そこまでではないか
*1:これについては良栄丸に劣らぬ謎がある。多分スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員 (扶桑社ミステリー)の著者前書き参考
