それが世界の選択か

 承前

tinycafe某の人は無双畑の人と教わった訳ですが

 オレkoei系やったことない詳しくない困る。そう思った年末年始。しかし私の第6感が「知ってるジャンルのサイトで無双もやってる人いたじゃん」とささやいたのです。おk実際いた。そして日記読んだ。というか昔ざっと見たのを思い出し、また新着読んだ。しかし無断リンクネタない。むしろその人のページリンクフリー。無断リンク騒動に怯えてリンクフリーにしたのか? 分からん。でもとりあえず無双じゃない方もリンクフリー。そして私は今その人物の無双ページのリンク集をチェックする。
 で、ふと思ったのだが、というか実際思いついたのはhttp://d.hatena.ne.jp/Francis/20061216/1166291569#c1166299866を書いた数日後ぐらいだけど、かの人は友達いないんじゃなかろうか。友達という表現に語弊があるならば、既にジャンル内では村八分に限りなく近い状態という意味だと思って貰っていい。無双に限らず。
 所謂無断リンク関連の話題と女子同人が結びつくポイントは主に2つ。

  • 無断リンクの記述だけで晒し上げ的ブックマークの理由になる
  • 同人界にリンクコントロールを狙ったお願い記述がテンプレ的に遍在している

 じゃあtinycafeの人のジャンルに限らず何処でも(少なくとも既に指摘したように、同人活動の法的妥当性とキャラクターの愛で方で引っかかる限りは)これは話題になっていいはずです。ですね? でも実際は全然見たこと無い。ただのジャンル差ではない可能性は上記の通り。

でもまあ分からないことじゃないよね

 考えられる理由は2つ。

  • 同一ジャンル内でもコミュニティは別れ、別コミュニティのことは話題に出ない。違う言い方をすれば、日記で話題に出す人=リンクあげてもいい・既にしてる人。
  • トラブルメーカーはアンタッチャブルである。トラブルというのとはちょっと違うが、男子ヲタと違って政治的カラーのあるバナーや話題の類は滅多に出ない。炎上だのネットイナゴだのというタームのない頃から、本能的に揉め事から逃げてきた人々である。故に痛い・気の合わない部分が無くても主張の強い方には敬して近づかず。
    • が、うっかり敬の部分が抜け落ちて「あいつは鬼神っていうか100%神じゃない方だな(^Д^)」とか背景色で書いて己が一歩鬼に近づく、と。

 で、多分後者なんじゃね? ていう

だから何

 何かいじめっ子みたいでリンクフリー派名乗ってネタにするのに罪悪感沸く
 あと、仲間になれない人(リンクはフリーダム派)と仲間になりたくない人(リンクコントロール主張派)のどっちかに付かねばならない状況が出来たら、大半の人は黙ってページ消すかリンクコントロール強硬派に化けるんじゃねって思った。
 つまり女子同人界を無断リンク議論の波が襲ったら何が起こるか。それは大量閉鎖である。リンクコントロール論者はいなくなりました、でもリンクすべきコンテンツも無くなりました。

でっていう

 という訳でまあ当然、公式さんが新作とか画集とか出してくれないなら同人絵描きさん見ればいいじゃない!! 的スタンスとしてはどっちの肩を持つべきかは自明な訳です。でもそれだけじゃない。
 昨今、2chの一部を中心に奇妙な腐女子バッシングがある。*1奇妙な、というのは何かといえば、腐女子と言えば特に断りのない限りやおい者という認識が何故か無視されてる訳。別に具体的に狙った訳ではないんだろうが、まるで女は2ch見たりオタク趣味に走ったり二次元で性欲発散させちゃいけない的空気を醸している。そこに来て無断リンク騒ぎ。しかも代表的リンクコントロール論者が女子同人者。まるで女はウェブサイト作っちゃいけないみたいな空気が醸されるまで秒読み開始だよ!!
 いや、秒読み開始というか既に始まったというべきか。例えば喪男論壇におけるミソジニー。むしろ過去に何度か始まって終わったかも知れん。昔馬鹿女リンクスだか馬鹿者リンクスだかっていうのがあったよね? 探してみたけど見つからなかった。代わりにotsune氏がMTに飛びついた連中が反tdiary的であると口角に泡飛ばしてるのを見つけて何ともいえない気持ちになったが、その中にこんな記述があった。

地方都市で育ったエセお嬢さまが、東京の2流大学に入学したら、本気で「トレンディドラマみたいなマンションのインテリアにしようっと」とか言い出して、丸井のin the roomで一揃いの家具を買ってきて、旅館に有るような小さい欧州製の冷蔵庫とか買って、中にシードルだけ入れるみたいなホイチョイ感覚というか。
そういう「おいおい、そこまで間違ったメディアのイメージをなぞらなくても生きていけるぞ」みたいな恥ずかしい感覚があるんですよ。

 さらにこんなのもあった。

5. movabletype使用者のステレオタイプ:
* Windowsしか使ったことが無い。あとMacが有るのは知ってるよ。高いから買わないけど
* Internet Explorerでブラウズできれば9割の人が見られるんだからいいんじゃないの?
* 「InterCommunicationNTT出版」とか、「STUDIO VOICE」とかを読んでいる私はクラスの他の連中とは違うセンスを持っているよね!!
* 裏原とかモー娘。とかで騒いでいる、クラスの連中はガキっぽいよねー

 たしか馬鹿女リンクス(仮)でも「こんな女はSTUDIO VOICEとか読んでそう」みたいな一節があったな。何があったんだSTUDIO VOICE弐瓶勉の連載が載ってたと最近知って慌てふためいてたらたまたま買った号に載ってて喜んだ私もMT派なのかSTUDIO VOICE。むしろotsune氏が馬鹿者リンクス(仮)の作者のファンだったみたいなオチが付いてたら椅子からずり落ちるSTUDIO VOICE。同一人物だった日にはモニタから幼女の姿をしたAIが出てくるSTUDIO VOICE*2
 ちなみに記憶が正しければ、馬鹿リンクス(仮)はどっちかというとおたく界より自分撮り系・女子大生系とでもいうべきジャンル*3に偏っていた感じだったけど、自分撮り系は精神系*4、女子大生系はネトア系に収束すると思われる。どっちも詳しくないけど全部女子系文化圏。多分精神系は第二のリンクコントロール論者の魔窟なんじゃないかしら。

おまけ

  • で、精神系と女子同人の共通項というとコスプレとポエム…じゃなくて(あるにはあるが)、レンタル日記な。
  • 昔は「さるさる(pgr」「メモライズ(pks」みたいな時代があったものです。
    • それが急に今の如きレンタルblog全盛期になったのは2003年とその前後。そう、MTユーザの活躍…じゃなくてはてなダイアリーの登場である。当時テキストサイト村でブイブイ言わせていたホソキンさんが移住した頃ぐらいを皮切りに、どっとパワーバランスが変わりましたっけ。
    • あとカメラ付き携帯の隆盛も大きいな。ケータイ民に虐殺されるftpモヒカン。
  • 一方リンクフリーがテンプレになったテキストサイト村は男社会であった。厳密には実世界で技術者の人が権力を握ったり握らなかったりするんだろうけど、どっちにせよ男社会に変わりは無い。
  • リンクフリー論者達の動きに目をやれば、議論の体裁を採ったような採らないような異論ぶつけ、リンクでネガティブアクセス流し。これはテキストサイト村の習慣以外の何者でもない。
  • つまり、テキストサイト村は男社会。テキストサイト村の規範はリンクフリー。テキストサイト村のコミュニティ(特定のコミュニティ群を悪意で例えて村なんだからこの表現は変だが)に入れない人は多くが女性。コミュニティを作ればプチテキストサイト村か反テキストサイト村になる。プチはサイトの様式に昔の文化を残す。反は違う規範を持ち出す。故にどちらにしろリンクコントロール論優勢のコミュニティになる。テキストサイト村が男性社会である限り、また第2第3のtinycafeが現れるのだ!!
    • ジェンダーの話をするんだったらこんぐらいはしないとネ
      • 第一本能持ち出したらジェンダー=社会的性差じゃないしな

 しかしリンクは今日もフリーダム。でもプレゼントもまだ受け付けております

*1:google:腐女子のガイドライン

*2:さらに地方蔑視発言もあるな。非モテ≒地方(id:torly:20061230#1167462771)、非モテ≒女性(id:torly:20061111#1163179562)に加えて地方≒女性か。

*3:顔写真露出・本名の下の名前っぽいHN

*4:ニューエイジじゃなくメンヘラ・邪気眼系ね