全然普通だよ!!

http://ikaringg.blog4.fc2.com/blog-entry-297.html (※性暴力に関する描写あり)

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [] 2008/03/20(木) 06:57:08.26 ID: GbakMERCO
とりあえず>>1は病んでいる。
事象の記号化なら未だしも人体の記号化、同化に性的興奮を覚えるってのは欠陥や存在の崩壊が性の対象にあるということ。
猟奇殺人犯に有りがちな傾向。
精神科池

 いやいやそんなことないよ!! 超標準。超ど真ん中。
 例えば昔、高校の美術の資料集だか教科書だかに岡本太郎森の掟という絵が載ってた。凄く禍々しいんだけど何故か心惹かれ、一目見た時から脳裏に焼きついたのだった。ある時この絵について、自然の厳しさに逆らえず強者もやがては倒れる運命にあるみたいな解説をしてるのを読んだ時にはイミフwwwwwwwと思った。でも、後に明日の神話を解説したテレビかパンフレットか何かを見て合点がいった。
google:image:明日の神話
 この壁画は原爆を題材にしたもので、まさしく暴力の概念を表現する手段として記号化・抽象化を効果的に施している。でもそれだけだとちょっと変よね。だって、中央の燃える骸骨はスポットライトを浴びて躍動しているようにも見えるし、単に核が炸裂した瞬間の地獄絵図を描いているとしたら、左端で青空の下キャッキャウフフしてる灰色の集団は一体何なのか。亀裂のようなものから左は平和が訪れて復興した町を描いているとしても、全員燃えてるしな。では何なのかというと、暴力自身も暴力的に抽象化され、記号に圧縮される様子を描いているのではないか。森の掟ではタイトルと背景色に強烈な対比をなした赤(何故か食われる生物ではなく、捕食する側が真っ赤)で暗に示すのみだったけど、明日への神話では目に見える構成として現れている。暴力と対象、加害者と被害者、死せるものと生き残ったものが同じ地平に並べられる。そこに描かれているのは単に異化された光景ではなく、神話の創生なのだ。普通に文書で残されるような記述と比べると、出来事のシーケンス性も因果も抜け落ちたそれはえらくのっぺりしているように思えるかもしれない。丁度、通り一遍の戦争体験記のように退屈で、没個性で、いくらショッキングな描写を混ぜても、もはや生き生きした感触は失われたままであるとも言えるかもしれない。しかし、それは森の掟のフラットな色塗りのようなのっぺりである。ただならぬのっぺりであり、隠されたテンションと熱量を持つのっぺりだ。というわけで、>>1は関心がエロに向いているだけで、抽象絵画シュールレアリズムの世界ではごくごく普通だよ!! ごくごく普通の助平だよ!!
 それに、記号化や抽象的な表現による生き生きした感じやリアルな時間性の剥奪は、暴力や激しい欲望だけじゃなく、静かな愛情や永遠性への志向の表れとしても使える。シャガールが妻をモチーフにしたのとか、(とっても具象だけど)ダヴィンチの一部の絵なんかを見てるとそう思う。
google:image:chagall
ファイル:Leonardo da Vinci 020.jpg - Wikipedia (人物が融合しているように見える変な構図がフロイトに無理のある連想をさせたことで一部で有名)