心配しなくてもだいじょうぶ。結局、あの子はどこへも行けないんだ

 参考文献とメモでも読んでお待ちください
Social exclusion changes brain function and can lead to poor decision-making | EurekAlert! Science News
 社会的に孤立しているという感覚が学習・判断の能力を失わせるというお話。実験が終わった後はちゃんと被験者に「あのコンピュータテストの結果嘘っぱちだから!」と言ったらしいが、大丈夫かしらん
Why do we stick to our bad habits? | EurekAlert! Science News
 酒やタバコが体に悪いのはみんな知っている。しかし止めないのはコミュニティの空気を優先しているからというお話
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20061030/1162225440#c1163341251

喪男の声として書こうと思ったけど実際そんな一般的な意見じゃない(気がした)からオミットしたのに、「努力して凄く可愛い子ではないがそれなりに女の子に声かけられるようになって恋愛経験も積んだけど、でもやっぱりモテ共から非モテ扱いされてる」というのがありました。これが実際どれだけ散見される事例かは別として、一つ示唆されることがあります。非モテのやりきれなさは容貌、性の抑圧やコミュニケーション能力の欠如より(それらも重大ですが)非本質的であるが逃れにくいこと、社会的な痛みを半永久的に課される(かもしれない)立場であるということです。所謂棚ぼたヒロインが繰り返し描かれる由縁かも知れません。主人公が社会的に非モテであることを認識できない(異世界・違う時代・宇宙からやってきたから、或いは人間ではないからetc)、または気付いても意に介さない(会ったことのない男の押しかけ女房をやるぐらい世間からずれているから・家のルールと価値観を優先しているから・自分は醜いと思い込んでいるからetc)。綾波系やツンデレが好まれるのも同様に、正のリアクションの不在が相手のコミュニケーション能力不在に吸収されるから(無表情)・拒絶がツンの表出として理解されるからかもしれません。こちらは別に、社会的な意味合いでなければならない必然性はありませんが。
これが少女漫画の枠組みだと、男性は女性の明確な救済者として描かれます。とてもハンサムな、金持ちな、有能あるいは社会的地位の高い王子様。しかしその割に、ヒロインは不細工でもコミュニケーションべたでもない。ヒロインを選んだ理由が自発的な愛情か性欲(まゆタン…)で説明されるためでしょう。
また喪女が居ないことになっている!! というより、三次元のメディア表現に目を向ければ、女性の場合は(余程レベルの高いモテコミュニティでなければ)最低限の性度があればモテになりうると見なされているようです。故に、同じ程度に非モテでも男性とは社会的立ち位置の観点において意味が違ってくるのではないでしょうか。