インターネット上の自殺情報

 最近うつ病さんに100の質問なるものを見てひゃっほう!! という気分になった。所謂バトンではなく、それ以前からの配布されるお題とか100質とかいったものである。オリジナルの配布元は消滅してるようなので、質問内容はタイトルで検索して見て欲しい。
google:うつ病さんに100の質問
 これがまた、抑うつと自殺・自傷企画を過剰に紐付けした内容である。首をつる気力もないどん底うつ病患者をどんだけ無気力にするか考えろ。

22 OD(オーバードーズ)したことありますか? ODで病院行きになったことがありますか?

23 OD(オーバードーズ)したときに何か体調に変化が現れましたか? それか『見た』ものはなに?

24 自分で静脈注射したことありますか?

40 自殺を図ったことがありますか?

41 自殺を図ったときの方法は何ですか?

46 リストカットの経験はありますか? 使う道具は何ですか? また傷はいくつありますか?

47 リストカットで外科にかかって縫うほどの傷を作ったことがありますか? 一番ひどかったのは何cmくらい?

49 リストカット以外の自傷行為をしたことがありますか? また、それはどう言う方法ですか?

 うんまあ、色々思う事はあるけど、BSマンガ夜話男組の復刻版の表紙に手錠の絵があるのを見て、ああそういや青年誌・少年誌のマンガって主人公らが前科つきっていうのがよくあるよねというのを思い出した(と未来からの声が)。これら、自殺企画や自傷があたかも患者にとっての通過儀礼であるかのように扱うリストは、ああしたエンターテイメント作品における「不良」にとっての逮捕・補導歴と相似の関係なのだろうな、と。ただ、読者の大半はああいった「不良」と自分を心理的に切り離しながらも「ワル」に共感を寄せることが出来るが、患者には精神疾患スティグマがついて回る。
 そんな中でこんな記事を見たのを思い出した。
http://www.psychiatrist.com/abstracts/oap/ej07m03731.htm
 詳しい内容については既にhttp://switchofmood.blog99.fc2.com/blog-entry-123.htmlで紹介されているのでそちらで。
 あれ、硫化水素は? と思ったが、多分タイミング的に話題に乗るのが遅かったのだろう。フォーラムに言及されているのは、上で書いたようなコミュニティーの価値観が患者に影響を及ぼすことを危惧しているんだろうけど、ああいう(一応自殺との関連をほのめかしてはいるが)簡素な一コマコピペネタなんかはどういう扱いになるのか。社会学的作用というより(そちらも気になるが)、検索エンジン経由の露出という観点で。